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石灰質肥料の役割について

石灰質肥料の役割について(2014年3月3日)

営業部の石川です。

 

弊社で扱っております苦土石灰肥料(苦土はマグネシウムのこと)は、肥料の世界では3要素(窒素/リン/カリ)+ カルシウム/マグネシウムで5大要素と言われ中でカルシウムとマグネシウムの補給ができる資材であり、

土壌が酸性状態では作物がよく育たないので土壌中のPHを高める必要があるため、酸性土壌の中和(PH調整)という重要な役割もあります。

 

なぜ酸性土壌では作物が育たないのか、

 

土壌の酸性化は土壌コロイド(土の粒子)にカルシウムイオン、またはマグネシウムイオンが無く水素イオンが数多く吸着している状態で作物の養分であるアンモニア窒素やカリ、石灰等が不足した状態を言います。

 

通常は肥料成分であるカルシウムイオン、マグネシウムイオン、カリウムイオン、アンモニアイオン等の塩基類がバランスよく吸着した状態ですが、

酸性化状態では塩基類の代わりに水素イオンが吸着している状態で肥料成分が不足している状態を言います。(PHが低い状態)

 

土壌が酸性、あるいはアルカリ性に偏りすぎると、土壌中の肥料成分の溶解性や可給性が変わり、作物に肥料成分による過剰障害や欠乏障害が発生します。

 

酸性の場合、植物の生育に必要な3要素(窒素、リン、カリ)が酸性では溶けにくいため作物が育ちません。

 

また、酸性土壌ではアルミニウム、鉄が溶解し易くなりリン酸と結合し、リン酸が土壌にほとんど固定してしまうため作物が吸収ができなくなってしまいます。

その結果、作物の生育に有害なアルミニウムや鉄が活性化し過剰障害を引き起こし、作物のリン酸が欠乏します。

 

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次回は酸性土壌の原因についてお話させていただければと思います。

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